回想(アル中進行へ)

アルコール依存症|新進気鋭ストロングゼロ

30代も中盤に差し掛かり、ここで衝撃的な出会いがあった。

ストロングシリーズだ。

相変わらず爽快感を求めて一杯目はビールだったのが、ストロングゼロで事足りるようになった。ビールの味の違いもわかり、大人の飲み方を目指すか否かの分岐点に、出会ってしまったストロングゼロ。

ハマった。ハマりにハマった。
本当なのか未だに疑問だが、カロリーゼロ!?つまり太らない。
しかも、アルコール度数9%、炭酸強めの爽快感マックス。

 

最初は親戚のおじさんから勧められたのがキッカケだった。

「これ美味いで。酔うで。」

酒好きのおじさんだ。

 

キンキンに冷やしてくれたのを手渡され、飲んでみた。

美味い。。。(正確には不味くない)

ビールのアルコール度数に物足りなさを感じ始めていたころなので、500ml一本でしっかり、フワっと酔える。
しかも、アルコールを注入するという一点に置いてはコスパも良い。

 

時を同じくして、たまたま地元に帰る機会があった。

地元の友達とBBQをすることになり、みんなでスーパーに言った、

友達がおもむろに、

「最近はまってるのあるんや。これや。」

同じストロングゼロだった・・・

 

「これ、良いよな!」

 

っと、言いつつ、ちょっと笑いそーだった。

酒飲みはみんな好きなのかもしれない。

 

依存症に片足突っ込んでいるような人達は、いかに安く、早く、酔えるか。
酒の選定基準の軸がブレることはないのだろう。

 

ストロングゼロは僕の体質的に合っていたのかわからないが、翌日のダメージがない。

正確に言うと、酒が残っている感覚はあるが、頭が痛くならない。

 

ちょっと話は変わるが、

”仕事のストレスを回避する方法という系の本”を読んだことがある。
当時、なかなか忙しかったのと、上司とのソリが合わなかったことも理由だ。

仕事に忙殺され、四六時中、「あれも・これも・それもある。やってもやっても終わらない。」
仕事から帰ってきても思い出す、もちろん休日も思い出し、雁字搦め(がんじがらめ)になる。出口のない、暗い・長いトンネルの中にいるような気分。

その状態からいかに脱却するかをまとめた本だった。

 

いろいろ書いてあったが、覚えているのは、
「脳を強制的にリセットすることが大事」という部分で、強制的に仕事のことを忘れること。それには、「激しい運動をすること」だと。

一番良いのが、ランニング。
ちんたら走るというより、自分の極限のスピードでなるべく走ること。

人間は、体の疲れが極限に達すると、辛すぎて、そっちのことしか考えられなくなるそうだ。
脳ががそれ(体の疲れ・辛さ)しか考えられなくなる。
翻って、四六時中仕事の事を考えていた(考えさせられていた)脳ががリセットされるという仕組みみたいだ。

 

もちろん、僕はそんな激しい運動はしてないし、今更できるわけもない。

この年で、突然運動を始めてケガをするのも怖い・・・

 

っということで、もって来いの良薬。

500ml×2本で十分記憶が飛ぶストロングゼロだ。。。。

 

しっかり、記憶を飛ばし、脳をリセットする。

仕事のことを忘れるように、逃げるように、飲んでいた気がする。

3本目に突入すれば完全に酩酊状態だ。
その瞬間はとても楽しんでいる。仕事を忘れている。
翌日には飲んでいた時のこと(昨日のこと)すら見事に忘れているが・・・

 

リセット作業は上手くいっていたと思う。

おかげ!?で、精神面がやられることはなかった。

騙し騙しだが、辛い期間は何事(特別な痛手)もなく、やり過ごすことが出来た。

でも思い返してみると、翌日は大概二日酔いでむしろ仕事の効率は落ちていたと思う。

 

自分の精神状態を保つために飲む。。。

30代中盤から後半にかけて自覚症状が出始めた。

 

僕は、、

もしかしたら、、、

アルコール依存症(alcoholism)なのかもしれない。

 

では、アディオス。

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