飲めるアルコールの種類が増えた。
30代前半頃からである。
子どもが年齢を重ねるうちに野菜を克服(好き嫌いを克服)していくかの如く、ほぼ全ての酒が受け入れ可能となっていく。
ビール、日本酒、焼酎(芋、麦、ほか)、白ワイン、赤ワイン、ウィスキー、ジン、ウォッカの順に平気となっていった気がする。
食事に合わせて飲み分けることも覚えていった。
もちろん、一杯目はスカッとビール。
二杯目から、魚であれば白ワイン、刺身メインであれば日本酒、肉であれば赤ワインっと言った具合だ。
気分によっては、食事に関係なく、焼酎・ウィスキーも織り交ぜた。ジンやウォッカは、当時は炭酸水というものがあまり巷に売っていなかったので、ソーダ割にはあまり慣れてなかったし、出現率は低かった。
不思議なのだが、一昔前は、赤ワインとウィスキーは、二日酔い(頭痛)も酷かった(翌日へのダメージ大)ので、最初は敬遠していたが、飲んでいくうちに慣れていった。
ビール500ml赤ワイン一本程度は平気になった。
そこまで飲むと、概ね酩酊状態で、あとは寝る直前まで飲んでいる感じだ。
飲んでいるのか、寝てるのか、わからないうちに、眠りにつく。
もちろん、リビング周辺で飲んでいるので、眠るのは、時にソファ、時に床、時にダイニングの椅子、、、
だいたい、夜中の2時頃に起きる。
コップには半分ほど酒が残っている。
ちょっとだけ口に含んで喉を潤し、歯を磨いて、やっとベッドで寝る。
こんな習慣だ。
朝は概ね二日酔い。
夜中、目が覚めて、たまたま起きてきた妻が、僕を起こすことはあったらしいが、全く起きないらしい。
全く起きないか、それらしい回答「うぅん!?・・うん。わかった。。むにゃむにゃ、、、」をしては、もう一度寝るという感じだったようだ。
翌日、「なんで起こしてくれないんだ!?」っと、”八つ当たり”もいいところの質問をなげかけることはあったが、
「起こしたよ。でも全然起きない。」これが妻の大抵の答えだ。
でもあまり責めてはこない。責めはせずに、「もう、まったく。」という感じだ。
お義父さんへの対応をしてきたお義母さんの姿を見てきたからなのか、”酒飲み”はそんなもんだと思っている感じなのかもしれない。
とても有難いというか、今までなんとかここまでこれて、これまた感謝である。
そう言えば、
何かの本(テレビかな!?)で見た記憶があるが、酩酊状態で寝るのは、”睡眠”ではなく”気絶”らしい。
”気絶”している人間を起こすのは医者ぐらいじゃないと無理なのだろう。
妻は、そんな僕を起こして、自発的にベッドに行かせたことがあるらしい。
(僕は覚えていないが。。。)
ある日、いつものごとくダイニングテーブルの椅子でうなだれて寝ていた僕に、妻は一言、、、
「お客さん。終電だよ。」
”ビクッ!”と起きた僕はフラフラとベッドに向かったそうだ。
さすがだ。。。
妻のユーモアはこういう時にちょいちょい発揮される。
ということで、
飲酒
↓
酩酊
↓
一旦、気絶
↓
夜中2時ごろ就寝
↓
翌朝二日酔い
悪夢のルーティンが確立してきた。
アルコール依存症(予備軍)に片足を突っ込んだ格好だ。
約15年にわたる継続飲酒の効能(副作用)が始まった気がする。
では、アディオス。