兄との同居物語となってきている。
そんなことはないが、今日も兄とのエピソードだ。
いつものごとく、家で兄と会話をしながらお酒を飲んでいた。この頃も相変わらず、チューハイを中心に飲んでいたが、チューハイにも傾向が出てきた。当時、革新的だった”氷結”シリーズだ。中々のインパクトだった。まず、開栓した瞬間に感が幾何学模様的に凹むのだ。。。
話は一度逸れるが、チューハイという定義は正確なものはないらしいが、私の感覚としては、焼酎(ショウチュウ)を何かで割った酒という定義で始まっているはずと勝手に思っている。だからこそ、というわけではないが、昔存在していたチューハイ系のアルコール飲料はどこか独特の癖(焼酎の香りが)があり、若僧の僕には少し苦手というか、美味しくはないという感覚で飲んでいた。フワッとした感覚を求めて飲んでいるだけだったと思う。
話を”氷結”に戻す。前述したように、開栓時の衝撃もさることながら、味が誠に美味い。独特の癖(臭さ等)はない。若僧と言いつつ、一方でジュース(炭酸系の甘いモノ)に興味がなくってきている年頃の僕にとっては、まさに丁度良かった。
炭酸強め(あくまでもイメージ⇒最近は強炭酸というモノも出ているので、当時から炭酸が強めだったかわからない)で、匂いもスッキリ、喉越し・後味も悪くない。いわゆる「ウォッカ」ベースの効果だと思う。これが後に、”飲みやすさ(後味スッキリ・甘味なし)とアルコール強め”の”STRONG系”につながっているのだと、振り返りながら感じている。当時から起算すると数十年後の話であるが、”STRONG系”にはかなりお世話になった。
(この話はまた追々)
さて、”氷結”というアイテムを手に入れた僕は、宅飲みで簡単に2、3本(350mlだが)は飲むようになっていた。この日も兄と会話をしながら、酒は進んでいく。
おもむろに、兄が言った「吸ってみるか?」
当時から兄は”タバコ”を吸っていた。若い男は誰でも(最近の人はどうやら違うようだが)、タバコには興味があったはずだ。
もちろん僕もその内の一人である。悪くない。面白そうだ。吸ってみよう。タバコを一本もらい、指でつまんで、ライターに火をつけてタバコに近づけた。
・・・
火がつかない。
タバコ初心者のあるあるだが、花火に火をつけるように取り扱う。火が付くはずもない。
「馬鹿!吸いながらつけんだよ!」
そうなんだ。見様見真似でやってみた。
火がついた。煙を吐いた。なんともないな・・・、、何が美味いんだろう。
「もう一回吸ってみ。吸って、口に含んだ煙を肺に入れんだよ。やってみ。」
吸い方が違ったのか・・?
もう一度吸った、口に含んだ煙を肺に入れてみた。
死んだ。。。
いわゆる”ヤニクラ”を人生で初めてくらった。
かなりのインパクト(衝撃)だった。おそらく依存度はタバコの方が低いと思っているが、初回のインパクトはタバコの方が強いと思う。
「兄ちゃん。わりぃ。俺、もぅ寝るわ。」兄は笑っていた。
脳は覚えた。喫煙者としての第一歩だ。
その後、徐々にタバコも始まり、立派な喫煙常習者となっていく。
(タバコに関する禁煙録はまた追々。)
では、アディオス。