大人になれば、誰しもアルコールは飲んだことはあるだろう。
だとすると、極めて下戸の人を除けば、アルコール依存症になる可能性は全員に等しくあるのではないか・・・?
そんなことを考えて、回想している。
きっかけはなんだったんだろう。いつから始まったのだろう。
気づけば絡めとられていた。
もちろん、思い出せばきっかけは腐るほどある気がする。
その一つ一つを辿ってみることにした。
大学2年生の時、僕は2つ上の兄と同居していた。いわゆる、”家賃を浮かすために、2DKの狭いアパートで共に過ごしていた”というごく普通の話である。
この兄というのが、かなりの変わり者なのだが、そのエピソードは追々ということで。
それまで(大学2年生まで)は、家で飲むという感覚のない普通の大学生だった。20歳を迎えた頃に外に(主に居酒屋に)飲みに行くのは日本人のほとんどが経験していると思う。それが、外でなくても飲む=つまり家で飲む(最近の言葉では”宅飲み”だろう)というのが、いつの頃から始まるor時期に関係なく、とにかく”宅飲み”というのを始めるか否かが大きな分岐点(アルコール依存症への道を辿るか否か)のように感じる。(もちろん、当時はそんなことは一切考えてもいない。)
話を戻すが、その兄がある時、「”Dio”(もちろん仮名)、懇意にしてるおっさんと飲んだ時に良い酒持って帰ってきたから、一緒に飲むか?」と誘ってきた。当時、お酒を飲むことにそんなに抵抗もなかった僕は、二つ返事でOKした。とは言え、その時飲んだのは確かウィスキーだかスコッチだったかと思うが、「なんじゃこれ、マズ。。。」ということで、一杯で終了。兄は笑っていた。
20代そこそこの若僧がウィスキーやスコッチの味がわかるはずがない。
マズく、酒はもう良いかなと思ったが、「これ飲むぐらいならチューハイで良いや。」っと、兄が前から冷蔵庫に入れていたチューハイを取り出して飲んだ気がする。
「家で飲むのも悪くないな・・・」
これが悲劇の始まりなのかもしれない。
では、アディオス。